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構造的=物質主義的映画
1970年代のイギリス実験映画において、実験映画作家であるピーター・ジダルによって提唱された映画理論。アメリカをはじめとした国々ですでに現われていた構造映画と比較してもイギリスの構造的=物質主義的映画は、明確な理論が存在した点で特徴的であった。その理論は、イデオロギー批判の立場から弁証法的に映......
著者: 阪本裕文 登録日: 2012/04/22
「ヴィデオ ナルシシズムの美学」ロザリンド・クラウス
アメリカの美術批評家・理論家ロザリンド・クラウスが1976年、『オクトーバー』誌の第1号に寄稿した論文。ヴィデオ・アートの本質を精神分析学的な立場からナルシシズムであるとして批判的に論じた。当時のヴィデオ・アート作品には、ヴィデオの特性である閉回路的な構造を利用したフィードバック・システムを用......
著者: 河合政之 登録日: 2012/04/22
観者
美術作品を観る者を意味する美術史学用語。英語ではbeholder、viewer、spectator、observerなどに対応する語。一定の語義や用法があるわけではなく、論者や論点、文脈によりさまざまに用いられるが、モダニズム的な芸術観を前提とし、芸術の自律性や純粋性を重視する文脈で用いられる......
著者: 太田智己 登録日: 2012/02/23
ベル・エポック
ベル・エポック(良き時代/美しき時代)とは、フランスにおける19世紀末から1914年に第一次世界大戦が勃発するまでの約25年間を指す。19世紀という時代は、市民社会・市民文化勃興の時代でもあったが、政治的には1789年のフランス革命から続く激動の時代であった。世紀後半に入ると、第二帝政期が樹立......
著者: 小野寛子 登録日: 2012/02/16
瞬時性と持続
美術批評家マイケル・フリードが論文「芸術と客体性」(1967)で提起した対概念であり、モダニズム美術とミニマル・アートを比較し、前者の優位を主張する文脈のなかで導入された。フリードの批判対象としてのミニマル・アートは、しばしば同じ構成単位が反復的に配置され、鑑賞者がそのあいだを動き回りながら経......
著者: 池田剛介 登録日: 2012/02/16
「展開された場における彫刻」ロザリンド・E・クラウス
自身も編集委員を務める批評誌『オクトーバー』に初出した美術批評家ロザリンド・E・クラウスによる1979年の論文。70年代初頭のアメリカ美術において、風景や建築へと介入していくような作品群が展開され、それに応じて「彫刻」というカテゴリーが無際限に拡大していく状況が生まれた。こうした事態に対しクラ......
著者: 池田剛介 登録日: 2012/02/16
視覚性(ヴィジュアリティ)
作品または認識などの視覚的な性質を指す。1988年、ニューヨークにて「視覚と視覚性」と題したシンポジウムが美術史家ハル・フォスターによって組織された。その記録が同タイトルの論集として出版され、『視覚論』という邦題で翻訳されている。ここで「視覚性(visuality)」は、身体的なメカニズムとし......
著者: 池田剛介 登録日: 2012/02/16
『知覚の宙吊り 注意、スペクタクル、近代文化』ジョナサン・クレーリー
美術史家ジョナサン・クレーリーによる1999年の著作。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、産業・社会・心理といった多岐にわたる領域で重要性を高めていく「注意」のありようを、主体が近代化を被るプロセスとの関わりにおいて論じる。クレーリーは前著『観察者の系譜』で、カメラ・オブスキュラ型の視覚モデ......
著者: 池田剛介 登録日: 2012/02/16
絵画の死
19世紀初めに写真が発明されてから何度となく繰り返されてきた美術史上における絵画の衰退を言い表わす言葉。写真の発明後、理想ではなく目に見える現実を描こうとする写実主義のもと、古典絵画を解体したエドゥアール・マネや、人体や物を不動で無時間的なものと捉えてきた絵画に、運動や時間という観念を導入した......
著者: 田中由紀子 登録日: 2012/01/31
モダンガール
関東大震災(1923、大正12年)後の東京における新興風俗として注目された洋装・断髪の女性を意味する言葉で、大正末から昭和初期にかけての流行語のひとつ。しばしば「モガ」と略される。また、男性の場合は「モダンボーイ(モボ)」と呼ばれ、併せて「モボ・モガ」と総称されることもある。当時の言説において......
著者: 安城寿子 登録日: 2012/01/15
水平性
絵画的な表象空間が前提とする垂直性に対するオルタナティヴな批評概念として、批評家ロザリンド・E・クラウスが提起した用語。『アヴァンギャルドのオリジナリティと他のモダニズムの神話』(1985、邦題=『オリジナリティと反復』)で本格的に展開された。クラウスはポロックのポード絵画とジャコメッティの1......
著者: 沢山遼 登録日: 2011/12/29
芸術のための芸術
認識や倫理の領域ではなく、美的領域、すなわち芸術それ自体の活動に価値を見出す芸術観(芸術至上主義)のこと。この語の最も初期の使用例は、フランスの哲学者V・クーザンの講義『真善美について』に登場するとされる。ゴーティエ、ゴンクール兄弟、ボードレールなどによって19世紀半ばの文学思潮のなかで普及し......
著者: 沢山遼 登録日: 2011/12/29
ペインタリネス/ペインタリー(マーレリッシュ)
「絵画性」「絵画的」を表わす用語。美術史家ハインリヒ・ヴェルフリンは、『美術史の基礎概念』(1915)のなかで、ルネサンス絵画の形式的・様式的特徴を「線的」ないし「彫塑的(plastisch)」と形容し、バロックの「絵画的(marlerisch)」な形式をそれに対立するものとした。のちに批評家......
著者: 沢山遼 登録日: 2011/12/29
ニューヨーク近代美術館
ニューヨーク市にある、20世紀美術を中心に収蔵する近現代美術専門の美術館。通称「MoMA(モマ)」。分館として、2002年から04年にかけてマンハッタンの本館が工事されていたときに利用されていた施設を転用したMoMA QNS(クイーンズ)と、実験的な現代美術を扱うMoMA PS1がある。本館は......
著者: 沢山遼 登録日: 2011/12/29
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