“マイケル・フリード(Michael Fried)”で検索
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瞬時性と持続
美術批評家マイケル・フリードが論文「芸術と客体性」(1967)で提起した対概念であり、モダニズム美術とミニマル・アートを比較し、前者の優位を主張する文脈のなかで導入された。フリードの批判対象としてのミニマル・アートは、しばしば同じ構成単位が反復的に配置され、鑑賞者がそのあいだを動き回りながら経......
著者: 池田剛介 登録日: 2012/02/16
視覚性(ヴィジュアリティ)
作品または認識などの視覚的な性質を指す。1988年、ニューヨークにて「視覚と視覚性」と題したシンポジウムが美術史家ハル・フォスターによって組織された。その記録が同タイトルの論集として出版され、『視覚論』という邦題で翻訳されている。ここで「視覚性(visuality)」は、身体的なメカニズムとし......
著者: 池田剛介 登録日: 2012/02/16
反演劇性
批評家・美術史家マイケル・フリードが提示した批評概念。1967年に執筆された「芸術と客体性」で、フリードは、ミニマリズムの芸術を批判する目的で「演劇性」という概念を提示した。「反演劇性」とは、このテキストにおいて、「演劇性」の打破を目的とするモダニズム芸術の本質的な価値として登場するものである......
著者: 沢山遼 登録日: 2011/12/29
「ピクチャーズ」展
美術批評家ダグラス・クリンプにより、1977年にオルタナティヴ・スペースの先駆であるニューヨークの「アーティスツ・スペース」で開催された展覧会。トロイ・ブラウンタッチ、ジャック・ゴールドスタイン、シェリー・レヴィン、フィリップ・スミスの初期作品が出品された。ポストモダニズムの美術において顕著に......
著者: 沢山遼 登録日: 2011/11/21
「芸術と客体性」マイケル・フリード
1967年に『アートフォーラム』誌上で発表された、批評家マイケル・フリードの論考のタイトル。ドナルド・ジャッド、ロバート・モリス、トニー・スミスらのミニマリズムの作品が批判されており、ミニマリズムを論じる際に最も頻繁に参照される論考のひとつ。フリードはミニマリズムを「リテラリズム(直写主義)」......
著者: 沢山遼 登録日: 2011/11/21
「芸術の非物質化」ルーシー・R・リッパード
60年代後半の「非物質化」された芸術の傾向を分析した批評家ルーシー・R・リッパードの1968年の論考。今日では、コンセプチュアル・アートを理論的に補強した同時代の代表的なテキストのひとつに数えられる。リッパードはオブジェの概念を否定するような60年代美術の非物質的な観念性を指摘し、その過程で美......
著者: 沢山遼 登録日: 2011/10/25
フォーマリズム
作品の形式的諸要素(線、形態、色彩など)を重視する美学的な方法のこと。美術作品独自の物質的な条件に関わり、その視覚的特性へと偏向することで、他ジャンルからの弁別と美術作品の史的展開の自律性・連続性がしばしば強調される。古くはK・フィードラーの純粋可視性の議論やH・ヴェルフリンらの美術様式論、ブ......
著者: 沢山遼 登録日: 2011/10/25
メディウム・スペシフィシティ
素材や媒体に固有の性質のことを示す美学/批評用語。モダニズムの美術批評の理論的展開において重視され、とくに批評家、C・グリーンバーグの言説によって広まった。グリーンバーグは、モダニズム芸術の歴史を自己批判による自己純化の過程として捉え、その過程において絵画や彫刻は、各々の媒体にとって非本質的な要素を......
著者: 沢山遼 登録日: 2011/08/01
カット・アウト
ジャクソン・ポロックがオールオーヴァーの絵画を手がけたのとほぼ同時期の1948年から50年にかけて制作された、支持体の一部を切り抜いた作品シリーズのこと。大原美術館所蔵の《カット・アウト》(1948〜58頃)をはじめ、《アウト・オブ・ザ・ウェブ:ナンバー7、1949》(1949)など計6点が存......
著者: 沢山遼 登録日: 2011/08/01
『アートフォーラム』
アメリカの現代美術誌。モダニズムからポスト・モダニズムに移行する60年代から70年代初頭のアメリカ美術の趨勢を、貴重なカラー写真や若手批評家、作家の論考などによってドキュメントしたことで知られる。サンフランシスコでフィリップ・リーダーとジョン・コプランを中心に1962年に設立され、67年からはニュー......
著者: 沢山遼 登録日: 2011/08/01
ミニマリズム
1960年代の半ばから、アメリカを中心に現象した還元主義的な傾向の美術作品を表わす総称。立方体や幾何学形などの形態の採用や色彩の統一的な処理、コンポジションの排除などの傾向を持つ。イリュージョニズムを無くし、物体の直接的な現前を強めることへの志向から、三次元的(彫刻的)な表現が主流をなした。さ......
著者: 沢山遼 登録日: 2011/07/14
『モダニズムのハード・コア』
『モダニズムのハード・コア』は、浅田彰+柄谷行人による季刊誌『批評空間』の臨時増刊号として刊行された雑誌(太田出版、1995)。同書は、グリーンバーグ「モダニズムの絵画」(1960)、フリード「芸術と客体性」(1967)、クラウス「視覚的無意識」(1993)[同名の著書の部分訳]をはじめとする......
著者: 星野太 登録日: 2011/07/01
シェイプト・キャンヴァス
矩形(四角形)のキャンヴァスでなく、変形されたキャンヴァスのこと。一般的には1960年代にシェイプト・キャンヴァスを多用したフランク・ステラが創始者に特定される。ゴシックやルネサンス期に使用された楕円の支持体はもちろん、現代美術の歴史においても、ステラ以前に変形されたキャンヴァスを用いて制作された例......
著者: 沢山遼 登録日: 2011/07/01
ユニタリー・フォーム
ミニマリズムの代表的作家であるロバート・モリスが1966年の『アート・フォーラム』誌で発表した「彫刻についてのノート」の第一部で提唱した言葉。「統一的形態」と訳すことができるが、見る位置によって鑑賞経験が変幻する従来の彫刻にたいして、ピラミッドなどの多角形や立法体のような形態は「全体としての感覚」な......
著者: 沢山遼 登録日: 2011/07/01
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