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現代美術用語辞典 ver.2.0β版(編集中)

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瞬時性と持続

美術批評家マイケル・フリードが論文「芸術と客体性」(1967)で提起した対概念であり、モダニズム美術とミニマル・アートを比較し、前者の優位を主張する文脈のなかで導入された。フリードの批判対象としてのミニマル・アートは、しばしば同じ構成単位が反復的に配置され、鑑賞者がそのあいだを動き回りながら経......

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著者: 池田剛介 登録日: 2012/02/16

視覚性(ヴィジュアリティ)

作品または認識などの視覚的な性質を指す。1988年、ニューヨークにて「視覚と視覚性」と題したシンポジウムが美術史家ハル・フォスターによって組織された。その記録が同タイトルの論集として出版され、『視覚論』という邦題で翻訳されている。ここで「視覚性(visuality)」は、身体的なメカニズムとし......

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著者: 池田剛介 登録日: 2012/02/16

ペインタリネス/ペインタリー(マーレリッシュ)

「絵画性」「絵画的」を表わす用語。美術史家ハインリヒ・ヴェルフリンは、『美術史の基礎概念』(1915)のなかで、ルネサンス絵画の形式的・様式的特徴を「線的」ないし「彫塑的(plastisch)」と形容し、バロックの「絵画的(marlerisch)」な形式をそれに対立するものとした。のちに批評家......

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著者: 沢山遼 登録日: 2011/12/29

ニューヨーク・スクール

1940年代後半から50年代にかけて、ニューヨークを拠点に活動した美術家たちの総称。主に抽象表現主義の画家たちを指すことが多い。したがって特定の「流派(スクール)」を形成するものというよりは、19世紀以来パリが美術の中心と見なされてきたように、戦後アメリカ美術の興隆をある特定の都市の名によって......

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著者: 沢山遼 登録日: 2011/12/29

反演劇性

批評家・美術史家マイケル・フリードが提示した批評概念。1967年に執筆された「芸術と客体性」で、フリードは、ミニマリズムの芸術を批判する目的で「演劇性」という概念を提示した。「反演劇性」とは、このテキストにおいて、「演劇性」の打破を目的とするモダニズム芸術の本質的な価値として登場するものである......

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著者: 沢山遼 登録日: 2011/12/29

サブカルチャー

直訳すれば「下位文化」。ただし、20世紀における大衆文化の興隆と不可分なこの概念は極めて複雑な側面をもっている。(1)まず、この言葉が誕生した第二次世界大戦直後において、「サブカルチャー」とはある社会のマジョリティに対するマイノリティの習慣・行動・価値観を含めた広義の文化を名指すための言葉だっ......

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著者: 星野太 登録日: 2011/12/14

抽象表現主義

抽象表現主義とは、1940年代後半から50年代にかけてアメリカ、特にニューヨークを中心に隆盛した芸術様式で、46年に美術批評家のロバート・コーツによって命名された。バウハウスや未来派、キュビスムの流れを汲む非具象とドイツ表現主義などの激しい感情表現を基本とする。第二次世界大戦の戦禍を避けてヨー......

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著者: 栗栖智美 登録日: 2011/12/14

『オリジナリティと反復』ロザリンド・E・クラウス

1985年に出版された、アメリカの美術批評家で批評誌『オクトーバー』の編集委員も務めたロザリンド・E・クラウスの著作。主に『オクトーバー』に掲載された13本の論文を収録する。60年代以後の美術の多様な展開を、その多様性において享受するのではなく、そこに通底する数々の理論的な枠組みを提出した点に......

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著者: 沢山遼 登録日: 2011/11/21

『ラオコオン 絵画と文学の限界について』ゴットホルト・エフライム・レッシング

1766年に刊行された批評家・劇作家のゴットホルト・エフライム・レッシングの著作。ヘレニズムの最末期、紀元前40-50年頃に制作されたと推定される《ラオコオン群像》を美学的に論じたものであり、視覚芸術と文学のそれぞれのジャンルの「限界」を検討したジャンル比較論の古典的著作である。レッシングは同......

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著者: 沢山遼 登録日: 2011/10/25

平面性

絵画の二次元的性質を規定する物質的条件のこと。古くは1890年に、モーリス・ドニが絵画とは「本質的には平面を、ある秩序のもとに集めた色彩で覆うこと」であると宣言した。それは、視覚的光景の心理的な投影としての自然主義的絵画観とは異なる物質的生産物としての唯物論的絵画観の表明である。だが、平面性の......

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著者: 沢山遼 登録日: 2011/10/25

ポスト・ペインタリー・アブストラクション

クレメント・グリーンバーグが、抽象表現主義以後の新しい動向を概観するために使用した語、またはグリーンバーグが企画した同名の展覧会(ロサンジェルス・カウンティ美術館、1964)のこと。「絵画的(ペインタリー)」とは、美術史家・ハインリッヒ・ヴェルフリンが主著『美術史の基礎概念』(1915)でルネ......

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著者: 沢山遼 登録日: 2011/10/25

フォーマリズム

作品の形式的諸要素(線、形態、色彩など)を重視する美学的な方法のこと。美術作品独自の物質的な条件に関わり、その視覚的特性へと偏向することで、他ジャンルからの弁別と美術作品の史的展開の自律性・連続性がしばしば強調される。古くはK・フィードラーの純粋可視性の議論やH・ヴェルフリンらの美術様式論、ブ......

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著者: 沢山遼 登録日: 2011/10/25

システミック・ペインティング

1966年にニューヨークのグッゲンハイム美術館を会場に、ローレンス・アロウェイのキュレーションによって開催された展覧会の名称、およびその展覧会で紹介された絵画の動向。アロウェイは、B・ヘラーの企画した「新たな抽象に向かって」展(ジューイッシュ美術館、1963)やC・グリーンバーグによる「ポスト......

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著者: 沢山遼 登録日: 2011/10/25

グリッド

格子のこと。近代絵画の多くの作品に格子状の形態や描写を取り入れた作品が見られるため、アヴァンギャルド芸術の特権的な指標としても扱われる。キュビスムが「切り子面」と呼ばれる格子状の小さな面の切断作用によって対象や空間を表出したことをはじめとして、樹木を無数の十字模様に解体する作業を推し進め、幾何......

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著者: 沢山遼 登録日: 2011/10/25

「アザー・クライテリア」レオ・スタインバーグ

アメリカの美術史家レオ・スタインバーグ(1920-2011)の言葉。「他の批評基準」「他の評価基準」などと訳される。スタインバーグは1968年にMoMAで行なった同名の講演、および72年の著書において、C・グリーンバーグに代表されるフォーマリズム批評を舌鋒鋭く批判しつつ、それに代わる「他の」批......

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著者: 星野太 登録日: 2011/10/03

 
 

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