服部浩之の最近のブログ記事

ちょっとアーティスト・イン・レジデンスというシステムについて考えてみたいと思います。
この15年くらいで、様々なタイプの滞在制作が本当に色んな場所で実施されていると思うのですが、アーティスト・イン・レジデンスという制度として地方自治体が取り入れたものを、特に公募型のレジデンスに着目して3つのアートセンターの例を挙げながらその現状を紹介します。

trans_20092010_main_img_1.jpg←秋吉台国際芸術村で3月6日よりスタートするレジデンス展フライヤー

今回は三重県の紀北町にあたらしくできた古民家をリノベーションしたレジデンススペースをご紹介します。レジデンススペースといってもアーティスト・イン・レジデンスを主目的にしたいわゆるアートスペースではなく、熊野古道にも近く、伊勢湾も目の前に広がるという豊かな自然環境を備えた地理的条件を売りに、主に田舎暮らし体験などを提供するような場所です。アーティスト・イン・レジデンスは、どちらかというとそういう田舎に新たな人や価値観を持ち込むきっかけのように捉えられているようです。

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引き続き九州レポート第2弾です。

今回は大名の紺屋2023をご紹介します。こちらは前回紹介した冷泉荘を立ち上げたTRAVELERS PROJECTさんが企画・運営する建物再生プロジェクトで、2008年から2023年までの15年間の期間で展開されるため「紺屋2023」という名称となったそうです。
建物自体は地上5階建てで、様々な業種の人が入居する未来の雑居ビルだそうです。
以下紺屋2023のウェブサイトより引用です。

「未来の雑居ビル」をテーマに、業種・年齢・国籍・民族・時間・用途・目的、など様々な要素が雑居します。
これらの要素が、集合・離散しながら思考・試行を重ね、新たな価値と文化の醸造をめざします。

↑紺屋2023ウェブサイトより

さらなる詳細は紺屋2023のウェブサイトをご参照ください。

20fukumoto.jpg↑紺屋の3階に入居している宮本初音さんのオフィスにあった福本歩さん作《フクモ陶器》

今回は時間をさかのぼって、もう一度11月に福岡で取材させていただいたいくつかの場所を紹介しようかと思います。
色々取材する中で、小さなスペース というのは結構長い間継続的に展開されている場所もあれば、短いスパンでどんどん変化していったりする場所もあるなあという感じで、どんどん状況は動いているということを強く感じています。
今回紹介する福岡のスペースだけに限っても、参加者や運営者が変わりつつ5年以上継続的に展開しているものや、つい最近スタートしたばかりだけれどかなり計画的に展開しているところがあったり、あるいは場所を移動しつつ活動を続けているプロジェクトなどがあったりと、本当に様々でした。
もちろん福岡は大都市でこれから僕がご紹介する以上にたくさんのスペースがあり人がいるわけですが、とりあえずいくつかだけでもご紹介できればと思います。


まずは福岡市須崎町のart space tetra
05astetra.jpg↑art space tetra外観
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。もう1月も後半になってしまいましたが、今年初投稿です。

00_0119title.jpgACACでは1〜3月にかけて『空間知覚』というテーマでワークショップをベースにした参加型プロジェクトを展開中です。1月9日、10日にその第1弾となる銅版画&豆本制作のワークショップ「小さな空間」をを実施しました。青森は棟方志功の生誕の地でもあり、版画が盛んなんですよね。こちらのワークショップの詳細はACACのブログにて報告しておりますので、そちらをご参照ください。
当該記事はこちら>>http://acacaomori.exblog.jp/13458720/
ものづくりのワークショップって面白いんだけど、つくることに夢中になってしまって、考えたり鑑賞したりする時間が意外ととれなかったりして、その辺のバランスはなかなか難しいです。

そして、先週末には東京よりアーティストの奥村雄樹さんをお招きし、「くうそうかいぼうがく(青森編)」というワークショップ&展覧会を開催しました。というか、展覧会は本日スタートしたところです。

このプロジェクトは一貫して身体に興味を持って作品を制作してきた奥村さんが、からだのなかについて自分だけでなく他人はどんなふうに考えているのか、あるいは想像するのだろうかという興味を探求し作品化しようと試みたものです。

具体的には、人体解剖図などをみたことがないであろう7歳以下の幼い子供たちに集まってもらって、簡単な導入のお話をし、その後画用紙に自分の体内を想像して絵を描いてもらいます。そして、子供たちが描いた絵とワークショップの様子をドキュメントした映像や写真を編集して、奥村さんがインスタレーションとして再構成します。

【プロジェクト概要】
講師:奥村雄樹(美術家/東京)
〔ワークショップ 01〕 国際芸術センター青森ギャラリーB
2010年1月15日(金) 10:00-11:30 原別保育園のこどもたちと
〔ワークショップ 02〕 空間実験室
2010年1月16日(土) 13:30-15:00 あおもりのこどもたちと
〔奥村雄樹レクチャー〕 空間実験室
2010年1月16日(土) 15:30-16:30 アーティスト自身による活動紹介

〔展覧会〕
「くうそうかいぼうがく(青森編)」奥村雄樹とこどもたち
2010年1月19日(火)−2月14日(日) 10:00-18:00
青森公立大学 国際芸術センター青森 ギャラリーB 


ワークショップの流れを以下写真とともにご説明します。
引き続き12月の回想録です。

12/26 MACの年末企画Re-Fort PROJECT vol.5公開合宿スタート!Re-Fort のメンバーである下道基行、中崎透、山城大督らが各地より青森に集結。残念ながら会田大也くんは仕事の都合で参加できずでした。Re-Fort PROJECT vol.5のメンバーは北から青森、水戸、大垣、大阪、山口とそれぞれ拠点がバラバラで、こういう機会を設けないとなかなか集まって作業や議論をすることができないため、今回は合宿でガツンとこの先のことを決定し作業もすすめてしまおうということで青森に集合しました。
これは真夏の山口で下道基行をリーダーに実施したプロジェクトをさらに発展させるための合宿です。Re-Fortの詳細は過去の会田くんのログを見ていただければよくわかるかと思います。
Re-Fort 5では結果的に11台のマルチモニターによる映像インスタレーションとして作品を公開したのですが、今回の合宿ではこの映像を1本にまとめてDVD化を実現するために青森に集結しました。前回は9月に大阪で合宿をして役割分担を決めスケジュールを立て、それに沿って今回の青森MAC合宿で一気にプロジェクトを推進しようという流れになっています。
さらにこの青森合宿にはもうひとつの目的もあります。今回のRe-Fort PROJECT vol.5にはNadegata Instant Partyの中崎透と山城大督もメンバーに入っており、来年度ACACの企画に参加する予定の彼らの現地下見と地元へのプレゼンテーションの機会を設け、来年への下地を固めることも大きなテ要素となっています。
まずは夜6時より空間実験室をお借りして、プレゼン第1弾。地元で作家活動をしている人やマネジメントなどをしている若い人、あるいは空間実験室の参加者などが主な対象です。ナデガタのこれまでのプロジェクトを結成時から丁寧に紹介。そして来年の青森でのプロジェクトの企画案の発表!30分でという話だったのに、結局2時間の大プレゼントとなりました。見ている人もみんないい集中力で実りある会になったと思います。ちなみにこのプレゼンの模様はUSTREAMでライブ中継されました。そしてその後はRe-Fortの会議も実施。

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こんにちは。
12月のオープン以来おかげさまでMidori Art Center (MAC)は来客も多く超大忙しです。ついでにACACの仕事の方もかなり予定が詰まっていて、なかなか大変です。ここ最近ほんとうにびっくりするほど忙しくて、まったくブログのアップができていませんでした。申し訳ないです。
ついに大晦日になってしまって、僕は今名古屋にいます。なんとか年内にひとつは記事をアップしたいと思っていたので、今年の締めということでMACオープン直前からの12月の3週間程度を日記的に回想してみます。

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12/11 青森県立美術館と十和田市現代美術館にてラブラブショーというグループ展の内覧会に
ACACのレジデンスアーティストともに参加しました。 アーティス トとアーティストが出会う、アーティストと建築が出会う、美術館と美術館が出会うetc.て感じの現代美術展です。新作も結構あります。どの展示も非常に ゆったりした空間が与えられており、なかなかいい展覧会でした。ただ、コラボレーションとしてガッツリ新作を制作したのは奥村雄樹×曽我部恵一のチームの みという印象です。多くのカップリングでは、既に片方の作家が存命していなかったりで、どちらかというと作家から作家へのオマージュ的なものが多かったで す。例えば、松村泰三さんの立石大河亞さんに対するものだったり、伊藤隆介さんの岡崎京子さんに対するものだったり。あるいは菊池敦己さんと斎藤義重さん のように、ある作家の要素をもう一人の作家が抽出して読み込んで、それを再構築したりというものもありました。
爽快さと粘着性を兼ね備えた奥村×曽我部さんの作品、伊藤隆介さんが拡張したミニチュア空間、そして桑原弘明さんの小さな箱の中の精妙でリアルな光などが、個人的には印象に残っています。
まだ十和田の方は行ってないけど、素敵な展覧会でお勧めです。是非冬の青森へ見に来てください。

091211lovelove.jpg↑ラブラブショーです。



12月13日の日曜日についにMidori Art Center @ホテル山上がついにオープンしました!
青森に来て3ヶ月ですが、なんとかかんとかスペースをオープン。まあ今後どのような展開をしていくのかはかなり未定ですが、とりあえず人が溜まれる場であり刺激的なプロジェクトを展開していく場として機能していけばと思っています。

当日の様子はというと。。。
まずは18:00より狩野哲郎展がスタート。狩野くんの希望により急遽ご近所の老舗オルタナティブスペース『空間実験室』もお借りして2会場同時開催の展覧会となりました。
MACではより生の空間として生成変化していくインスタレーションが、空間実験室では彼のドローイングや写真作品を中心にしたインスタレーションが展開されています。場所の文脈を読み込んで作品を組立てていく狩野くんらしい、それぞれのスペースの特性を生かした素敵な展覧会となっています。また、歩いて3分足らずの2つのスペースをネットワーク化して現代美術展を実施することは、まちにより浸透していくという意味でもいい契機になると思います。

091212mac_kanban.jpg↑看板は中崎透作。相変わらず素敵な脱力感と絶妙なとんがり感が拮抗しています。

091216weeds.jpg↑展示室奥の中空に芽吹いたちゃぼのおしょくじ。

以下今回の展覧会に向けたテキストです。


狩野哲郎が青森にやってきてMidori Art Center (MAC) @ホテル山上がスタートすることについて

2週間くらい前に横浜で狩野くんの最新作を見た。黄金町の高架下にある洒落たスタジオでの展覧会だ。相変わらずホワイトキューブではない特色のある場所を、よく観察し租借して読み込んだ素敵な空間になっていた。そういえば、山口でも情緒ある日本家屋に対してとても軽快に彼の世界を貫入させていた。
彼は性格の強い場所に対してとても敏感に反応し、そこに自分の庭を非常に巧みに生成するのだ。

そんなことを考えつつ、だったら逆に今回は極めて平凡な場所に彼がどんな化学反応を与えるか見てみたいと思い、単なる白い壁と屋根で囲まれた場所を用意してみようと思いたった。そして平凡とはいえ、微妙な色彩のフロア、青いタイル貼りの段差のある奥、いびつに浮遊する棚などがある無性格ではない小さな空間をつくった。
この平凡な場所と狩野くんがどんな対話をし、どんな風景を生成していくのだろう?

そんな経緯でMACプロジェクトスペースはスタートした。

狩野くんの目線の高さがえらく変化しているという事実、あるいはもしもチャボの目でこの空間を体験したら世界はどのようにみえるのだろうかという疑問

彼のこれまでの作品を振り返ると、植物を芽吹かせたり、チャボを登場させたりと、いつも非常に低い位置にその視線が向けられており、その地面との距離感は通常の僕らの視線の高さとは明らかに異なっていることに気付く。

彼は山口でも横浜でも、チャボと植物とホームセンターなどで入手できる素材を用いてインスタレーションを構成してきた。今回も登用された素材はほとんど山口から横浜を経由して青森に届いたもので、見慣れた素材ばかりであり、目新しいものはほとんどない。もちろん、青森でみつけたものも多数あるが、空間構成に対するものの扱いはほとんど変わっていない。
ただ今回圧倒的に変化したのは、その視線の幅が一気に増幅されたことだ。もっと言うと、インスタレーション全体を眺めたときに、中心となる(あるいはもっとも注目されるポイントの)視線のレベルが上昇したことだ。つまり、中空に浮遊する円盤に盛られた雑穀のえさの山、天井から吊られた種や殻など、これまで主に地面に直接配置されていたものたちの多くが中空に(それもちょっとこれまでより高い位置に)浮かんでいるのだ。人間の目線で見るとわりと自然な高さに引き戻されたように見えるが、これをチャボの視線の高さに置き換えてみると、格段に上空へと世界が拡張されている。

実はここには人間の通常のスケール感では見えてこない、もっと小さな存在にとってのちょっとした冒険の空間がある。
放たれたチャボの目線になって回遊してみると、そこには家からのびるスロープ、色彩豊かな結界、巨大な階段、テーブルのうえのまち、そして中空に浮かぶガラス器上に芽吹いた食事などが見えてくる。これまで彼はものの価値や見方をちょっとだけずらして活用し空間を形成したきたのだが、今回は加えて目線をずらし、それに呼応してものの扱いも、もう一段階ずらしてみせた。

狩野くん自身はチャボを投入したことについて、「作品に対して予期出来ない行動を仕掛けてくる極めて客観的な他者という存在を介入させてみた」と言いつつ、その一方で、その他者としてのチャボの目線で眺めることができる世界を構築しているという不思議な両義性を持たせていることが非常に面白い。矛盾というわけではないけれど、明解に一面には回収できない複数性が存在している。

それにしても、チャボが中空に浮かぶ食事の山をついばむことはあるのだろうか。あるいはまったく無関心で彷徨い続けるだけなのだろうか?

とりあえずは、ゆっくりと作品の変化を見守っていきたいと思う。

Midori Art Center (MAC)主宰 服部浩之

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展覧会の様子はこんな感じです。

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↑MACでのインスタレーション。チャボは中空のお食事をいつか食べるのでしょうか?今のところはリンゴがお気に入りのようです。きれいに配置されたリンゴを容赦なくついばんでいきます。

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091213kuukan2.jpg↑こちらが空間実験室です。わりと広いフロアを用いてドローイングをメインに展示。インスタレーションに用いているものの多くは空間実験室のあちこちから引っ張って来てものたち。たった一晩でこのインスタレーションを完成させたのには驚嘆でした。

091213hamara.jpg国際芸術センター青森(ACAC)館長の浜田さんも展覧会&オープニング宴会に参加してくれました!

091213artscape.jpg↑驚いたことにartscape編集部からオープンのお祝いのお花をいただきました。担当のSさん、みなさんありがとうございます。

091213mac_kanban2.jpg↑MAC看板の反対面です。中崎くんありがとう!

091213yamagami_dinner.jpg↑オープニングパーティならぬオープニング宴会は約40名近い方にご参加いただき大盛況となりました。ご参加いただいたみなさんありがとうございます。ちなみにここはホテル山上の宴会場です。山上家の皆様、美味しいご飯をありがとうございます。

091211kano_chabo.jpg↑狩野くんとチャボ。お疲れまさでした!素敵な展覧会と空間をありがとうございます。

とりあえずは無事にMAC青森をスタートさせることが出来てほっとしています。みなさま今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ちなみに制作の様子や日々のMACの状況はMAC blogでご覧いただけます。
MAC blog >> http://aomorimac.exblog.jp/

こんにちは。
最近は竹久さんの間髪入れないブログアップにかなり圧倒され、内心では相当焦っています(汗)。僕もがんばらなきゃ。

ここ最近昼間はわりと仕事が色々あって、夜はMACのオープンに向けた様々な作業をしたりと、なんだか慌ただしいです。ちなみに青森で展開中のMACはホテル山上にプロジェクトスペースが、そしてそこから徒歩20分程度の場所にレジデンスという名の我が家があり、現在レジデンスのほうはちょっとした合宿所状態です。
というのは、狩野哲郎さんが滞在しているだけでなく、ほかにも12月12日から青森県立美術館と十和田市現代美術館ではじまるラブラブショーという展覧会に参加するアーティストも滞在中で、わりと夜中まで大学の研究室的な状態でみんなが作業していて、寝室には布団がざあっと並べてられており、夜中はプリンターの規則正しい音が響き渡り、見た目は普通のお宅だけど実態はほんと研究室合宿って感じです。

まあそれはいいとして、たまには本業のacacでの仕事のことも書いてみようかなと思います。acacではアーティスト・イン・レジデンスを中心に、原則的に今生きていて実践的に活動しているアーティストを招いて、滞在制作をベースに展覧会や教育普及事業などを実施しています。そして現在ぼくは来年の1〜3月に実施するプログラムの企画制作を担当しています。
余談ですが青森の冬は本当に雪深いらしく1メートル以上普通に積もるそうです。寒さ的にも既にチャリ通勤は限界で、最近は車通勤です。そんな状況なので1〜3月の真冬はみんな外出を控えるようになり、まちはかなり静かだそうです。そういう真冬を逆に能動的に楽しめたら充実するだろうなと思い、この冬はワークショップなど、積極的に参加することや何かアクションを起こすことにより、芸術を探求出来るプログラムを組んでみようと思い、計画を進めています。

そのテーマはズバリ『空間知覚』!
acacは安藤忠雄さんによる力強いけれど心地よい、まわりの自然環境とも共生するような建築と美しいランドスケープがあるので、それらを最大限に活用して、アクティブに動いて身体的経験として直接的に参加する人にも講師となるアーティストにも手応えを獲得してもらいたいと思い、『空間知覚』というテーマを設定してみました。参加者には様々なジャンルのワークショップを通してより直接的経験として空間を実感してもらいたいと思っています。
また、acacだけでなく街中のスペースを用いたアウトリーチ型のプログラムも展開します。僕自身が青森にきてたったの3ヶ月なので、アウトリーチを通して青森という街や人を知っていければいいかなと思っています。

今のところワークショップは計5名の異なったジャンルのアーティストにお願いしていて、一ヶ月間の長期スパンのものから、1日完結のものまであります。またワークショップから展覧会へと発展させるものや、ワークショップを経て公演に至るものまで、その形態は様々です。

単純に参加者が楽しい一日を過ごして終わりというのはなんだかもったいないと思うし、それだけではなく参加する人にはなにか確実に得て帰ってもらいたいし、アーティストにもワークショップを作品につなげたり、その先の活動のきっかけにしたりと、新たな展開の端緒になってほしいと思っています。なので、なにかの技術を伝えるとか、みんなでこんなもの作りましたいうのではなく、むしろお互いの関係性だったり、それぞれを直視することだったりと、何か自身を客観的に発見することが出来るといいなと思います。

ということで以下具体的なプログラムです。詳細はこれから徐々に詰めていきますが、とりあえずはラインナップです。皆様のご参加とアドバイスなをお待ちしております。

冬の芸術講座《空間知覚》

【01.銅版画・豆本制作】

『小さな空間』
講師:関典子(弘前)
1月9日(土)-1月10日(日)10:00-15:00@ワークショップスタジオ

【02.絵画】
『くうそうかいぼうがく(青森編)』
講師:奥村雄樹(東京)

[ワークショップ]2010年1月16日(土)13:30-15:00@空間実験室
[レクチャー]2010年1月16日(土)15:30-16:30@空間実験室
[展覧会]2010年1月19日(火)‐2月14日(日)@ギャラリーB


【03.身体表現(ダンス・パフォーマンス)】
『ビデオ・ダンス・ワークショップ』
講師:ショーネッド・ヒューズ(ロンドン)

[ワークショップ]2010年1月10日(日)、11日(月)、23日(土)、24日(日)10:00‐15:00@ギャラリーA
[ワークショップ発表会]2010年1月30日(土)14:00‐16:00@ギャラリーA

【04.建築】
『Symmetric Arrangement of Time and Space/時間と空間の対称的配置』 
講師:assistant (東京)

[ワークショップ]2010年2月14日(日)13:00-16:00@創作棟ワークショップスタジオ(予定)

【音楽/工作/インスタレーション】
『空間の法則/現象の方程式』
講師:梅田哲也(大阪)

[ワークショップ]2010年3月6日(土)、7日(日)13:00-16:00@ギャラリーA
[展覧会]2010年3月9日(火)-3月28日(日)10:00-18:00@ギャラリーA

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091210assistant.jpg↑本日はassistantのふたりが2月のワークショップのためにacacの下見に来てくれました。ワークショップ会場と概要も決まり面白くなりそうです。


そしてMACはというと。。。
091207mac.jpg↑もとacacのキュレーターの真武さんが展示の様子を見に来てくれました。ちなみにこれは12月7日の様子で、現在は作品はまったく異なる様相を呈しています。その様子は13日のオープニング後に公開します。ご期待ください!


『空間知覚』のリーフレットです。(B5二つ折 / 4P)
09fuyugei_web.jpg09fuyugei_ura_web.jpg
こんにちは。そろそろ青森での僕自身の活動を報告しようと思います。
青森に来て約3ヶ月弱。そろそろゆるりとまちに浸食していこうかなと考え、小さなプロジェクトスペースをスタートすることにしました。プロジェクトスペースというのは具体的な活動内容などは確定しないで、流動的にやりたいことがあるときにやりたいことをやるための拠点という程度で、現在のところ特に具体的な活動内容などは詰めていません。ただ、青森に来てくれる友人やアーティストにとって、アクセス的に便利で自由に泊まれて溜まれる場所というのは主目的のひとつです。また、スペースを運営すること自体が目的となり、そのためにお金や労力を割くのはあまりしたくないので、基本的にローコストで維持出来て、小回りが効く場所というのを考えています。

ということで、2回目の投稿でご紹介したホテル山上の店舗スペースを利用することにしました。ここなら青森駅にも近いし、上階はホテルなので宿泊にも便利だし、美味しいご飯のオーダーも可能という上記条件をクリアし、メリットも満載です。

まずは青森にやってくる友人を招いてプロジェクトをいくつか実施することにしました。スペース名は山口のMaemachi Art Ceter (MAC)と連携することも踏まえてMidori Art Center (MAC)という名称に決定しました。ちなみにMidoriは僕の自宅(レジデンススペース)の所在地である青森市緑に掛けています。ふざけているようですが、一応本気です。元々「アートセンター」っていう言葉がほとんどパロディとして登用されたようなものなので、そのスタンスは継承しようかと思います。

第1弾はこの11月末まで横浜の黄金町で浅井裕介さんと二人展を開催していた狩野哲郎さん。偶然青森県弘前市出身の彼のお母さんが12月に弘前で実施する展覧会を手伝うために来青するということだったので、それならMACで滞在制作で少しずつ変化していく展覧会をつくっていこうという話になりました。以下MAC blogより。



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2009年12月青森駅から10分程度の青森市古川3丁目にMidori Art Center (MAC)がオープンします。来青するアーティスト御用達の"ホテル山上"に寄生するかたちの20㎡程度の小さなスペースです。どんなスペースになるかはこれから徐々に考えていきます。
以下ちょっとした宣言です。

MACは基本はゆるりとまちや生活を楽しむための場所。
そして面白い人と遊びつつ、刺激的なプロジェクトを推進する場所。
でも、いわゆるギャラリーではありません。
作品や商品の販売をするかもしれないし、図書館のように本を貸し出すかもしれない。
どんなスペースになるのかまだ未定だけど、とりあえずは信頼出来る友人を招いて厳かにスタートしてみようと思う。
ということで12月13日よりMidori Art Center (MAC)始動!

Midori Art Center主宰;服部浩之


狩野哲郎滞在制作展
「自然の設計 / Naturplan、中空の山登り」

種を蒔き植物を芽吹かせ、一羽のチャボ(小型の鶏)とともに空間を生成し、変奏を見守るプロジェクト。
kano_yama.jpg↑ドローイング『自然の設計―中空の山』画用紙に色鉛筆 2009 297×210mm(青森のためのプラン)より

kano_DMs.pdf
↑展覧会のDMをダウンロードいただけます。(PDF/1.8MB)


滞在期間;12/1(Tue) - 12/27(Sun), 2009 くらい
展覧会;12/13 (Sun) , 2009 - 1/31(Sun), 2010 金土日の14:00-19:00
*事前にご連絡いただければ月〜木も対応可能
オープニングパーティ;12/13 (Sun) ,2009  18:00 - 21:00くらい

企画:服部浩之 / Hiroyuki HATTORI
主催:Midori Art Center (MAC)
共催:Maemachi Art Center (MAC)
協力:ホテル山上

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最近なんだか忙しくて、10日ぶりの投稿です。
今回は10月中旬に青森県の八戸市と十和田市を巡ってきたときのレポートをアップしたいと思います。何気に青森についてはホテル山上以来の投稿です。皆さんご存知かと思いますが、十和田市は昨年十和田市現代美術館がオープンし、多くの人が美術館を目的にまちを訪れ、かなり盛り上がっています。一方で八戸市は十和田市から車で40分程度で新幹線の駅もある太平洋側の都市で、青森県内ではわりと活気のあるのまちです。八戸では立木祥一郎さんという以前は青森県立美術館準備室で美術館立ち上げに尽力され、2006年には弘前市で奈良美智+graf A to Zを実現した中心実物でもある方が、現在teco LLCという合同会社を起こして事務所を構えていらっしゃいます。その事務所の場所がもと麻雀荘でかなりいい感じで、今後おもしろそうな展開をしていくのではないかと思います。

00teco.jpg01teco.jpg↑teco LLCのオフィス。雀荘の看板がいいです。
こんばんは。
ふたたび九州で訪問した素敵な場所とプロジェクトをご紹介したいと思います。今回は10月31日〜11月1日にかけて訪れた長崎県波佐見町の"monné porte"(モンネポルト)というオルタナティブギャラリーと、そこでのアーティスト岩井優さんのプロジェクトです。実は九州に行くことが決まって情報収集をしていたときに、職場でふと手に取った1枚のフライヤーからこの場所を発見しました。岩井さんの作品や彼が代表を務めるsurvivartの活動は知っていて興味を持っていたこともあって、とにかく行ってみようと決断し訪問してみました。

001monneporte.jpg↑こちらがmonné porteです。

002polishinghousing.jpg↑ギャラリー内部。
引き続き2ヶ月ほど前に書いておいてアップするタイミングを逃していた代々木上原の試聴室での狩野哲郎展について、この勢いでアップデートします。(2ヶ月前に書いたものなので日程など色々前後しますが、ご容赦ください)

00shichoshitsu.jpg01shichoshitsu.jpg
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9月1日の青森での仕事スタートに合わせて、8月31日に山口から青森に移動する途中ほんの2時間だけ東京で途中下車して、代々木上原の"試聴室"というカフェで狩野哲郎さんの個展『moving/atmospheres』を見てきました。ほんとは8月30日で展覧会は終了だったのですが、搬出前に狩野さんのご好意で見せていただきました。ちなみに狩野さんは僕が所属しているNPO山口現代芸術研究所(YICA)のレジデンスプロジェクトで9月中旬から約一ヶ月間山口で滞在制作を行う予定になっています。

実は狩野さんとお会いするのはこの日が初めてなんですが、昨年よりメールで何度もやり取りをしていました。やっと彼に山口にきてもらう直前に、僕が山口を去ってしまうという何とも申し訳ない事態になっております。
九州から青森に戻る途中で、用事があって東京に2日ほど滞在していました。そして空いた時間で横浜の黄金スタジオに行ってきました。黄金町の一帯は以前は非常に治安の悪かった場所で、現在でも常に警察官が立っていたりするんですが、ここ数年で急速に変化していて、様々な文化的スポットが京浜急行の高架下を中心に展開されてきています。僕が訪問した黄金スタジオも、そんな高架下にあるスペースです。設計は神奈川大学曽我部昌史研究室+マチデザインになります。黄金町や黄金スタジオいついてはみかんぐみの曽我部さんのブログや黄金町エリアマネジメントセンターのウェブサイトで詳しく紹介されているので、そちらをご参照ください。
曽我部さんのブログ
http://artgene.blog.ocn.ne.jp/sogabe/2009/01/post_cd72.html
黄金町エリアマネジメントセンターのウェブサイト
http://www.koganecho.net/

00koganestudio.jpg↑「ジカンノハナ」展の会場。

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↑ふたりの展示空間を仕切る一枚の壁を外した瞬間。上が浅井裕介さん、下が狩野哲郎さん。

黄金スタジオでは11月6日から浅井裕介さんと狩野哲郎さんの二人展「ジカンノハナ」がスタートしました。狩野くんは以前の投稿で紹介したとおり山口でのプロジェクトにお呼びしたにも関わらず、最終的な作品を僕は拝見出来なかったので、とにかく横浜での作品は見に行こうと思っていました。そして浅井くんの作品も、ここ数週間で大阪や九州など様々な場所で見ていたのに本人には微妙なタイミングの差でお会い出来ていなかったので、今回は制作中のお二人を突撃する ことにしました。
こんにちは。
10月30日から11月1日まで調査や取材などで九州に行ってきました。今回訪問した場所などもこれから徐々にレポートをアップしていきますが、まずはタイムリーな話題からスタートしたいと思います。
10月31日に佐賀県立九州陶磁文化館で森正洋さんというプロダクトデザイナーの回顧展となる「森正洋の全仕事」展がスタートしたのですが、ぼくもこの展覧会準備のお手伝いを少しだけさせていただいたので、見に行ってきました。森正洋さんは日本のプロダクトデザインの第一人者の一人ですが、生涯を佐賀県を拠点に暮らしたという希有な人です。そして僕らの日常生活でよく見るかなり多くの製品が、実は森さんのデザインだったりします。例えば、無印良品にも森さんのデザインによる食器シリーズがあります。

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