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MORI channel|水戸芸術館現代美術センター学芸員・森司によるブログ。学芸員の日常や最新のアートニュースを伝えます。
2005.10.20

速報・第15回「吉田秀和賞」受賞作品

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水戸銀杏坂。久しぶりの青空に誘われ歩く。


昨夜の内から水戸に入っていた藤浩志が午前中、展覧会を見ながら芸術館を訪ねてくれる。彼のブログのを話題に、四万十塾のことや、この後入りする勝田でのプログラムのことを話しを聞きながらランチして別れる。電車に乗る前に立ち寄り見てくれた駅南の工事囲いの風景を速攻で携帯からアップしてくれている。


午後は、芸館で事務仕事。夜、自宅のメールを見たら、今日最終選考会のあった「第15回吉田秀和賞」決定の<ATM速報>がもう入っていた。


それによると、『音楽・演劇・美術などの各分野で、優れた芸術評論を発表した人に対して贈られる「吉田秀和賞」第15回受賞作品が132の候補作品の中から、カナダの独創的なピアニスト、グレン・グールドの世界を広い視野から重層的に考察した書、宮澤 淳一 『グレン・グールド論』(春秋社、2004年12月刊)と本日を最終とする厳正な審査を経て決定した。』とのこと。
本年度の審査委員会は審査委員長:吉田秀和( 評論家・水戸芸術館館長)、審査委員:加藤周一(評論家)、審査委員:林 光(作曲家)。


○宮澤 淳一(みやざわ・じゅんいち)
1963年群馬県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部(国際政治学科)卒業、早稲田大学第一文学部(ロシア文学)卒業、同大学院文学研究科修士課程修了、博士課程単位取得。専攻は、文学研究・音楽学・メディア論。現在、法政大学ほか講師。
著書に、『グレン・グールド大研究』(共著、春秋社)、『グレン・グールド書簡集』(みすず書房)、『グレン・グールド発言集』(みすず書房)、『カナダを知るための60章』(共著、明石書店)、訳書に、ゲルタン編『グレン・グールド複数の肖像』(共訳、立風書房)、ウィンジェル著『音楽の文章術』(共訳、春秋社)、 W.テレンス・ゴードン著『マクルーハン」』ちくま学芸文庫)などがある。


○これまでの受賞作品
第1回(1991年):秋山邦晴「エリック・サティ覚え書き」(青土社 1990年6月刊)
第2回(1992年):持田季未子絵画の思考」(岩波書店 1992年4月刊)
第3回(1993年): 該当作品なし
第4回(1994年):渡辺保「昭和の名人 豊竹山城少掾」新潮社 1993年9月刊)
第5回(1995年):松浦寿輝 「エッフェル塔試論」(筑摩書房1995年6月刊)
第6回(1996年):長木誠司「フェッルッチョ・ブゾーニ」(みすず書房 1995年11月刊)
第7回(1997年):伊東信宏バルトーク」(中央公論社 1997年7月刊)
第8回(1998年):該当作品なし
第9回(1999年):青柳いづみこ「翼のはえた指 評伝安川加壽子」(白水社 1999年 6月刊)
第10回(2000年):小林頼子「フェルメール論 〜神話解体の試み」(八坂書房 1998年 8月刊)、「フェルメールの世界 17世紀オランダ風俗画家の軌跡」(日本放送出版協会 1999年 10月刊)
第11回(2001年):加藤 幹郎「映画とは何」(みすず書房 2001年 3月刊)
第12回(2002年):該当作品なし
第13回(2003年):岡田温司「モランディとその時代」(人文書院 2003年8月刊)
第14回(2004年):湯沢英彦「クリスチャン・ボルタンスキー 死者のモニュメント」(水声社 2004年 7月刊)
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吉田秀和賞について(吉田秀和芸術振興基金により平成2年創設)
名称:吉田秀和賞
対象:音楽・演劇・美術などの各分野で、優れた芸術評論を発表した人に対して
正・副賞:正賞 表彰状、副賞 賞金 200万円
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吉田秀和芸術振興基金(事務局:水戸芸術館内)
理事会
理事長:吉田光男 財団法人水戸市芸術振興財団副理事長
理事:石川六郎 鹿島建設株式会社代表取締役名誉会長
理事:佐治信忠 サントリー株式会社代表取締役会長兼社長
理事:鈴木 繁 朝日新聞東京本社文化部長
理事:佐川千鶴 佐川文庫館長
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第15回吉田秀和賞 贈呈式(予定)
日時:平成17年11月19日(土)午後3時30分から
場所:水戸芸術館 会議場 2階
内容:表彰状授与、受賞者挨拶ほか

Posted by 森司 at 00:17 | Comment (0) | TrackBack (4) | ATM
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